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2016年6月30日 (木)

音に酔う

私には忘れられない音がある
  

★若かりし頃、秋葉原駅前のラジオ会館で鳴っていた”QUAD ESL 57”の音、

店の名前も忘れたが、ラジオ会館に入った瞬間どこからとも無く流れてくる音に

我を忘れて引き寄せられた。エスカレーターで音に向かっていくと2Fで鳴らされている

"QUAD ESL 57"であった。(QUAD ESL 57は静電型)

        

          Quad_esl57

曲は室内楽、アンプは真空管であったとしか覚えていないが、暫く立ち去ることが出来なかった。

このスピーカーは以前にも聞いているが、コンナ流麗な音で鳴っていなかった。

この音に心底魅せられた。何よりも音の消え方が綺麗だ。

私にとって、スピーカーの鳴らす音は勿論のこと、消え入るときの音はもっと重要。

冷静になって辺りを見渡すと、玄関ホール、階段、壁、全てが反響する造り、天井が高い。

このスピーカーは響きの多い大きな空間で生まれ変わることが理解できた。

価格を見る当時の私に買える代物ではなかった。でも其の音の何とも艶やかな響き、

音の自然な流れに感動したのを忘れられない。どれほどの賛辞を並べても惜しくは無い。

事程左様に、スピーカーは部屋によって大きく変貌する。

 

★これも若かりし頃、秋葉原の総武線のホームから昭和通り側に出て、

改札を左に曲がるとオンキョーのショールームがあった。

其の頃、取引業者の事務所に行くとき、たびたび寄らせてもらった。

あるとき寄らせてもらうと、風変わりなスピーカーが中央に燦然と置かれていた。

"Grand Scepter GS-1"である。見たことの無いオールホーンのスピーカーだった。

          Onkyo_grand_scepter_gs1

その後いつ行っても、店員が調整中ですと言っていた、なるほど調整中の音だ。

ところがある日、とんでもない音で鳴らしていたのである。

どうしたんだろう、すごい、何も言いようが無い、身動きができなかった。

この間までは音が出ていただけなのに、音楽が流れている、それも異常な高品位で。

こんなスピーカーは聴いたことがない。これはプロの調整に違いない。

後日、調整したのは<名人:井上卓也氏>という噂を聞いた。

(真偽のほどは定かではない)

このスピーカーを手に入れることが出来ても、こんな高度で繊細な調整は出来ない。

しかしいい音を聞かせてもらった、すばらしい音を聴かせてもらった。
 

★販売店に無理を言って、自宅でコニサーの"フォノアンプ3.0?"を借り受け

鳴らしたLPレコードの音。あまりの素晴らしさに表現の仕様が無い。

これは欲しいと思ったが、フォノアンプ価格の異常な高さに購入を断念した。

 

 

★先ごろ聴いたカセットの音にも驚いた。

カセットはエアーチェックすると、安心してほとんど聴いたことがない。

(5素子のFMアンテナ、KENWOODのL-01Tチューナー、SONYの555ESRのカセットデッキ)

カセットは劣化が早いということでパソコンに入れてCDに焼こうと、カセットデッキに直接

ヘッドホーンを差込聞いたときであった。

「こんなにいい音で録音されていたんだ!」 FMをエアーチェックした音とは思えない。

カセットをシステムに組み込んで聴いた音とはマルデ違う。

音楽が生き生きとして躍動している、すばらしい。システムに組み込むと、

カセット→ケーブル→プリアンプ→ケーブル→パワーアンプ→ケーブル→スピーカーと、

こんなに長ければロスも相当なんだろうと、あらためて感心した。

今あるカセットは20年以上、25年以上前のものがほとんどだか、自分が生きている間は

CDに入れなくても、カセットデッキから直接ヘッドホーンで聴いたほうが精神的にも

よさそうだ、音も悪くない、カセットだけ長時間聴くことも無いだろう。

          Tck555esr
  

★ついでに、ヘッドホーンの音もなかなか侮れない。AKG、KOSS、ゼンハイザー、

ベイヤー、スタックスの真空管、他いろいろ聴きますが、どれも大変すばらしい。

心残りはイエクリン・フロートを聴き逃している。余計な機器を通らない、余計なケーブルを

通らない、CDならCDデッキに直接ヘッドホーンを繋いで聴いてみる、ビックリすると思うし、

メインのスピーカから聴こえてくる音よりは、部屋の影響がないぶん、おそらく次元が違うほど

差が出るかもしれない。ヘッドホーンはどこの製品も良くできている。

購入して失敗した! という経験が思い当たらない。

ヘッドホーンは耳を圧迫する感じが不快で長時間の試聴が困難なため、

いろいろ試したがメインに使うことは断念した。

圧迫感さえなければメインスピーカーとして充分使える。

 
★おまけ

弦楽器の再生と、音が消えて行く時の余韻の綺麗さを聴くならこれと惚れ込み

長年愛用した初期バージョンの「New Rectangular York」

このスピーカーで聴く「Grumiaux演奏のバッハのパルティータ」は極上のワイン。

          Rectangular_york

 

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